そう思いながら、双子ちゃん達に



「ありがとう」



なんて言えば、



「ん?なんのこと雫っち?それよりさ、クラスのイケメンなんて言うからてっきり蓮見くんだとばかり思ってて勘違いしちゃってた……」

「そうそう、スポーツマン岡田くんもイケメンだもんね」


「イケメンで性格も良きだもんね!」


なんて言って、恋に花を咲かせる双子ちゃんを美羽にたくして、
私は望ちゃんへとかけ寄って、ハグをする。



ギュッ。


「望ちゃん恋ってさ難しいよね。それでもちゃん勇気を持って自分の思いを伝えたことってすごいことだよ。思っていても自信がなくて伝えられずにいる人もいる。だから、自分を褒めてあげて!大丈夫望ちゃん可愛いんだから!落ち込まないで…」



「雫っち……うぅ……」


「よしよし、今日はとことん泣こう!いつまでも付き添うから」


そう言って、目に雫を溜めて泣き出した望ちゃんを見たみんなも、

「のぞみん!!」



駆けつけて、みんなでぎゅっと固まりながら、みんなで朝まで泣いた。