「そっか!あー、少し寒くなってきたから戻ろう!」
そう言って、立つ皐月に、私も慌てて立って、隣を歩く、
隣にいる今も、この胸は締め付けられるほど、幸せで、
2人でいられたこと。
皐月を今だけは、独り占めできてる。
それだけで、こんなにも嬉しくなれるんだ。
なんて思いながら、隣を歩くと、
「え、早………」
あっという間にホテルへと着いてしまった。
1人だとあんなにも時間がかかってしまったのに。
離れるのが嫌なほど、まだ寂しいのに………
「じゃ、俺はあっち行くから!」
そう言って、男子達の部屋の方へと歩いていく皐月を見て私も部屋へと帰っていく。