*** キーンコーンカーンコーンッ。 「雫ちゃん!パワーちょうだい!!」 チャイムと同時に私の元へ駆け寄ってきた、美羽に、 「大丈夫、落ち着いて愛を伝えれば良いから、ファイト!!」 そう言って、背中をトントンすれば、 「ありがとう…頑張るね…」 そう言って、廊下へと出ていく背中を見送ってから、 私も降りようと荷物を肩にかけた。 「良し!」 気合いを入れてから、教室を出る。