言い終わる前にふらりと天峰くんがよろけて、しゃがみ込んでしまった。


もしやと思いその額に手を当ててみると、尋常じゃないくらいの熱さに思わず手を引っ込める。



「すごい熱だよ!大丈夫!?」


「あ…?熱…?そういや、なんか朝からぼーとするなとは思ってたけど…」



今にもここで寝てしまいそうな天峰くんを、慌てて支えながら立たせる。



「天峰くんの家どこ!?たしか駅から近いよね?まだ寝ちゃダメだよ!」



苦しそうにしながらも教えてくれたマンションに、天峰くんを連れてなんとか辿り着く。



「おじゃまします…」



天峰くんのブレザーのポケットに入っていた鍵を使って恐る恐る中に入るが、どうやら誰もいない様子だった。


ふらふらの天峰くんをなんとか自室のベッドに寝かせてあげて、ふうと一息つく。