「もうここまで来ちゃったんだし、一ゲームだけ!な?付き合ってくれよ。幼なじみの頼み」



両手を合わせてうるうるの瞳で瞬くんから見つめられ、うっと言葉を詰まらせる。


断らなきゃとわかっている。わかっているのに…。



「…い、一ゲームだけ、だよ…」



チョロい私は幼なじみの頼みを断れなかった。





「やったー俺の勝ち」


「ちょっと、今のずるくない!?瞬くんが急に話しかけてこなかったら絶対ストライクだったのに!」



一ゲームだけと言っていたはずなのに、勝負をしようと持ちかけてきた瞬くんに乗ったらあっさりと負けてしまい、悔しくてやり続けているうちに気づけばもう五ゲーム目となっていた。



「もう一回!もう一回だけやろ!」