「え、瞬くん!?ちょっと、やめてよ!」


「さ、ボーリング行こ」



にこーっといたずらに笑った瞬くんに腕を掴まれ、天峰くんを置いたまま連れて行かれる。



「ちょっと瞬くん!?私、行けないって言ったよね?」


「ん?そんなこと言ったっけ?」



けろっとした顔ですっとぼける瞬くんに、信じられないという気持ちで校門の前でなんとか立ち止まる。



「それに私、天峰くん置いてきちゃって…」


「天峰?ああ、さっきの男?追いかけてこないし、別にいいんじゃん?そんなことより、早く行こ」



男子の力になんて敵うはずもなく、必死に抵抗するがあっという間に駅前のボーリング場に連れてこられた。



「ねえ、私帰るってば!」