私が家に帰ると、パパが慌てた様子で家を飛び出した。
コンビニかな?何かの買い忘れとか?

「おかえり海果。」

台所ではママがエプロンをしてお菓子作り。

時計を見ると8時を過ぎていた。

「夕飯は?」

「食べてきた。」

「そう。海果の夕飯冷蔵庫にあるから、朝にでも食べなさい。」

「うん、そうする。」

「あ!」

突然ママが大きな声を出すから、私はびっくりして肩が飛び跳ねた。