「ありがとう、また助けてもらっちゃった。何かお礼がしたいな。」

「あなたが無事ならそれでいいのよ。」

今日の勇里さんは、昨日とは雰囲気が少し違う気がする。それは多分、髪を後ろでひとつに結んでるから?

七分袖を着てジーンズ。そしてサンダルを履いていた。

黙っていればもう完璧男性だ!

「何食べたい?なんでも奢っちゃうわよ♡」

「あ、あのね!カラオケ、行ってみたいの。」

クラスの人たちが、カラオケ行ったとか話してるのを聞くたび羨ましかった。ゲームセンターとか、ご飯行くとか。

「初めてだし、どうしていいか分かんなくて。行くなら、勇里さんとがいいなって。あ!でも、私すごい音痴で、だから歌わないけど…。」