怖くて目は足元へ。

「こ〜んな可愛い子が1人で待ってるとか。俺ラッキーじゃん。待ってる間さ、暇じゃん?どっかで時間潰そうよ。」

「…大丈夫です。もうそろ、来ると思うので。」

「へぇ〜?この俺を断るわけ。それともなに?男に誘われるの初めてで混乱しちゃってる?」

腕を掴まれて、その力に敵わない。

「…やめて、ください…っ。」

「可愛いじゃん♪一緒にネカフェでも行こうよ〜。」

「…嫌、やめて…。」

なんで、こんな事ばかり。
掴まれた腕が痛くて、振り解けない。

「アタシの大事な子に触ってんじゃないわよ!気持ち悪いわね。」