「あんたたちがやったの?」
「なんのことですかぁ?」

朋香が笑いをこらえながら言う。
スカートからスラリと伸びた長い足を強調するように組んで、人を見下げている。

「私のパソコンに触ったよね?」
今度は隣にいる和美に聞く。

和美は小首をかしげて「知りませぇん」と、すっとぼけた声で答えた。
全身の血が煮えていくのを感じる。

人からすれば微細な手直しに過ぎないかもしれない。
でも幸にとっては重要な手直しだった。

その2時間をこいつらは……!
「そこ、なにしてる!」