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Nさん、こんにちは。

いつもいつも手紙を書いて下さり、ありがとうございます。

中々、返事を返せなくてごめんなさい。

最初は誰かにからかわれてるのかと思っていました。

だって私は吃音症という障がいを生まれつき持っていて上手に話すことが出来ません。

前の学校でも、障がいを持っているからクラスの人と上手く話せなくていつも独りぼっちでした。

最初は普通のクラスにいられましたけど、途中から特別学級に入れられました。

担任の先生が私のそんな姿を見かねて母親と話し合い、そういうことになりました。

私は嫌だったけど、両親に心配をかけるのは嫌だったし、周りの人に迷惑をかけたくなかったので受け入れました。

この学校に転校することになった時、もう一度普通のクラスに入りたいと母にお願いをして、このクラスに入ることになりました。

でも結局は、私は吃音症であることは変わらないから、友達は出来ないし、独りぼっちだし、クラスでは浮いた存在だし馴染めないし。

私ってやっぱりダメダメなんです。

このままだと、前の学校の時と同じで特別学級に入ることになりそうです。

でも、仕方ないと思っています。

そんな私に手紙を書いてくれる人がいるなんて信じられませんでした。

毎日手紙を下さり、読んでいるうちに、あなたの優しさや誠実さに気付かされました。

からかわれているのではないとわかりました。

だから、ようやくこうして手紙を返すことが出来ました。

これからもよろしくお願いします。

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彼女からの初めての手紙だった。