その日の夜、僕と月は結菜の自宅にやって来ていた。
結菜の両親は共働きでまだ帰って来てはいなかったけど、姉の七海さんが出迎えてくれた。
そして家にあがり仏間に通されると、そこには後飾り祭壇の上に結菜の遺骨が入った骨壺の箱が置かれていた。
本来なら49日の法要の時に納骨するらしいけど、結菜の母親がお墓に1人じゃ寂しすぎるからと言って家に置いたままにしているらしい。
「結菜、約束通り優勝したよ。いつもベンチで見守ってくれてありがとう」
「結菜、快斗はほんまにスゴい奴やで。お前を決勝に連れて行って優勝させてまうんやから。ホンマすげえ奴や。せやけど、この結果は快斗1人の力ではどうにもなれへんかった。もちろん仲間のおかげはある。せやけど、1番大きいのは結菜の力やで。結菜が快斗を眠りから覚まし、覚醒さした。結菜の存在がなかったら、快斗は闇に飲まれて2度と這い上がることは出来へんかった。結菜のおかげやで。ほんまにおおきに」
「本当に月の言う通りだよ。結菜が僕を救ってくれた。結菜がもう1度僕をサッカー人生に引き戻してくれた。感謝してる。そしてこれからも結菜を連れて勝ち続ける。次は高校サッカーの決勝に連れて行って優勝する。そして、これは僕よりも結菜に持っていて欲しい」
僕はそう言うと、祭壇の上の結菜の遺影に優勝のメダルをかけた。
結菜の両親は共働きでまだ帰って来てはいなかったけど、姉の七海さんが出迎えてくれた。
そして家にあがり仏間に通されると、そこには後飾り祭壇の上に結菜の遺骨が入った骨壺の箱が置かれていた。
本来なら49日の法要の時に納骨するらしいけど、結菜の母親がお墓に1人じゃ寂しすぎるからと言って家に置いたままにしているらしい。
「結菜、約束通り優勝したよ。いつもベンチで見守ってくれてありがとう」
「結菜、快斗はほんまにスゴい奴やで。お前を決勝に連れて行って優勝させてまうんやから。ホンマすげえ奴や。せやけど、この結果は快斗1人の力ではどうにもなれへんかった。もちろん仲間のおかげはある。せやけど、1番大きいのは結菜の力やで。結菜が快斗を眠りから覚まし、覚醒さした。結菜の存在がなかったら、快斗は闇に飲まれて2度と這い上がることは出来へんかった。結菜のおかげやで。ほんまにおおきに」
「本当に月の言う通りだよ。結菜が僕を救ってくれた。結菜がもう1度僕をサッカー人生に引き戻してくれた。感謝してる。そしてこれからも結菜を連れて勝ち続ける。次は高校サッカーの決勝に連れて行って優勝する。そして、これは僕よりも結菜に持っていて欲しい」
僕はそう言うと、祭壇の上の結菜の遺影に優勝のメダルをかけた。