4日後――

インフルが治り学校に登校することが出来た。

この4日間はパパの家にいることが多かった。

パパはインフルの症状が私よりも重症で3日間は熱が下がらないためずっと寝ていた。

だから、食事の支度や冷却ジェル枕の交換、おでこの熱冷シートの張替え、体を拭いて着替えさせるなどの看病を1日中していた。

何もない時間はソファーで横になってお菓子を食べながらテレビを観ていた。

パパの看病をしていたとは言え、グウたらした生活を数日送っていたので、インフル前よりも4キロ太ってしまった。

顔も前以上にポッチャリしたような…

でもそんな私をパパはポッチャリしてる方が全然かわいいよと言ってくれた。

まぁ、パパがそう言ってくれたので少し太ったのは愛嬌ということで気にしないことにした。

ということで、パパもインフルが治り今日から仕事に復帰すると言っていた。

教室に行くと、舞香と詩美が直ぐに駆けつけてくれた。

舞香とは休んでいる間もメールをしたり電話で話しをしていたので久しぶりという感覚はなかった。

「香澄ちゃん、久しぶり。会いたかったよ」

「わっ‥私もだよ」

舞香は私の顔を胸に抱き寄せると力イッパイ抱きしめてきた。

相変わらず胸がデカいな…。

「香澄、もう大丈夫なのか?」

「だい…じょうぶ…だよ」

「そっかぁ」

詩美は素っ気なくそう言った。

詩美とは喧嘩したままインフルで学校を休むことになってしまったので、連絡は一切取っていなかった。

詩美はまだ根に持っているようだった。

そっちがその気なら、こっちだって謝らないんだから。

「香澄ちゃん、何か太った?」

「ふと…った…か…な?」

舞香の胸の中でそう言われたけど、何をもって私が太ったと思ったのだろう?

「抱きしめた香澄ちゃんの体が前よりもプニョプニョしてるような気がしたの」

マジで?

4キロ太っただけでそんなにわかるものなの…。

「舞香だって前よりデカくなったじゃん」

舞香の胸からようやく解放された私は舞香の胸を両手で揉みながら言い返した。