学校では舞香と詩美に接触している。

教室にいた人全員が濃厚接触者にあたってしまうだろう。

学校にはママが連絡してくれた。

舞香と詩美にはメールで様子を聞いてみた。

とりあえず今のところは2人とも大丈夫だと言っていた。

ベッドに横になっていたら睡魔に襲われて気付いたら目を閉じていた。


えっ…

目を開けるとそこは、昨日見た夢の続きのようだった。

私はリビングのジョイントマットの上で遊んでいる。

私の隣にはモヤモヤした誰かがいて一緒に遊んでもらっている。

私の周りには積み木やレゴのブロック、ジェンガなどが置いてあり、すごく懐かしさを感じる。

その様子をソファーに座っているママとパパが見ている。

そう言えば、ママとパパはいつもくっつき寄り添っていた。

いつも2人は見つめ合い、ハグしていた。

パパはママのことが大好きで、度々頬にキスをしていた。

ママはいつも顔を赤くして恥ずかしがっていた。

子供の前で付き合い始めたカップルのようにイチャついていた。

「子供の教育に良くないでしょ」と言う人はいるかもしれないけど、私はそんな仲良しのママとパパを見るのが好きだった。

でも、あんまりパパがママにしつこくしているので邪魔してやる時だってあった。

「パパ、ママは私のママなんだから」

「そうなの?パパのママじゃないの?」

「違うよ!ママは私を産んだ私のママなの。だから私はママのもので、ママは私のものなの」

「でも、ママはパパのお嫁さんでパパの愛する妻なんだよ」

「だめ〜〜。ママは私のママ。パパは香澄が大人になったら結婚してあげるからママを取らないで」

「そっかぁ。香澄はパパと結婚してくれるのか?」

「当たり前でしょ。だからそれまで待ってて」

「わかった。香澄が大人になるまで待ってる」

そんな会話が聞こえてきた。

そうだ…あの時から私はパパのお嫁さんになるって言ってた。

今でもその気持は変わっていない。