同時に、あることに気付いた。 だって私……さっき元カノに対して「うらやましい」って思った。それってさ、私も香月雅から本気で愛されたいってことだよね? 「もしかして私、香月雅のことが好きなの……?」 すると、背後でバサリと音がする。振り返ると、乾いた制服を持った香月雅の姿。真顔で私を見つめている。 「さっき言ったこと、本当?」 「っ!」 もう逃げ場は、ない。