『これからもっともっと、色んな快感を教えてあげるね』

『これから二人で色々知っていこうね。大丈夫、開発は楽しいから』


なんてことを言われ、ブルブル震える私。反対に、さぞ面白がっている香月雅。そんなクズで危険な男に「何やら秘密がある」と知ったのは。

とある日にポロリと呟いた、小夜ちゃんの言葉がきっかけだった。





朝、登校している時。
私の「おはよう」の挨拶は、

「本当に雅くんと付き合ってないの?」
「付き合ってません」

という〝やりとり〟へと変わる。

徒歩通ということもあり、たくさんの同じ学校の人とすれ違う。そのすれ違ザマに、さっきのような〝挨拶〟をされるのは、もはや日課となった。