大きな制服で、見慣れない人たち。

 今日は中学校の入学式だ。私は大きな制服に身を包んで今この場にいる。
緊張している中、私の緊張を吹き飛ばしてくれる声が聞こえてきた。

 「みきー」

小学校からの友達の葵と咲希だ。葵は保育所から友達だ。咲希は小学五年生の時に転校してきた。それでも、私たちはとても仲がいい。この2人以外にも咲莉《えり》という友達がいる。6年生の時、私たちはずっと一緒にいた。

 私と葵と咲希は同じクラスになることができた。私は1年1組だった。咲莉は1年4組。咲莉とだけクラスが離れてしまった。

初日は緊張していたけど、2日目ではかっこいい人はいないかなーと心の中で探していた。


 あまりかっこいい人はいないなと言う結果になった。
自分でも失礼なことを思っている自覚はある。

いままで好きになった人はいなかった。だから、中学校入ったら好きな人作る!と決めていた。