「急ぎすぎるのは良くないから、今日はこのくらいにしておくよ」

「っ！もう十分色々ダメです！」

「そう？」

「当たり前です……！」

「……それで、頭痛はどう？」

「あ……」

そんな会話をしているうちに、気づけば少し頭痛が治っていることに気づいた。

亮弥さんがくすくすと笑いながらメモ用紙をカバンから取り出し、何かを書き込んだ。


「はい、これ俺の連絡先」


押し付けられるように渡されたメモ用紙を私はつい受け取ってしまう。