「週刊誌止めることは出来たけど、凪は社長から厳しい注意を受けたと思う。」




「そんなことが…」



全然知らなかった…




「だから、もし凪が変な態度取ってたとしても、凪のこと誤解しないでやってほしい。きっとしずくちゃんを守りたいんだよ」




…半年前って、ちょうど凪くんが待ち合わせに来なかったくらいの時。



私を守りたい?



私は優しさに気づかずに、雨の中待ち続けてたのかもしれない。



でもやっぱり、あの頬を伝う涙も、『早く俺を嫌いになれ』なんて言葉の意味も分からない




胸の奥だけが、何故か熱い




私、やっぱり、凪くんが好きだよ。



撮影している凪くんに焦点を合わせても、一向に合わない視線




それでも、私はずっと凪くんから目が離せなかった。