分かってるよ。諦めたほうがいいって。


そもそも凪くんの態度以前に、こんな私と凪くんが釣り合うわけない。



「合コン行こう!」



「へ!?無理だよ!」



クラスの女の子とさえ話すのに緊張するのに、知らない男の子となんて話せるわけがない。


「ずっと、このままでいいの?」



力の入ったあーちゃんの瞳


背中を押そうとしてくれている。



「…よくない、よね。」



このままじゃ、抜け出せない。



凪くんの呪縛から。



「それに私も今回初めて強引に誘われてちょっと怖かったんだよね…社会勉強としてしずくが一緒に行ってくれると嬉しい」



「あーちゃん…!」



そんな可愛い顔して見つめられたら、断れないよ。