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目が覚めたとき、部屋はすっかり暗かった。
眠ってた、のかな。
ゆっくり身を起こす。
すると、その反動ではらりと何かが床に落ちていった。
ブランケットだ。
………相楽さんが、掛けてくれたの……?
目を凝らして部屋の時計を見ると、針は夜の8時を差していた。
今日は、お仕事終わるのちょっと早かったんだ。
よかった……。
見ると、テーブルの上には食事が置かれていた。
これも運んでくれたんだ。
冷め切ってしまう前に食べないと……。
そう思うのに、体が鉛みたいに重くてソファから動けない。
しばらくそうしていると、やがてリビングのドアが開いた。
「……相楽さん」
「起きたか。電気つけるよ」
「……はい」
急な眩しさに思わず目を細めた。
「どっか具合悪い?」
「ううん、そういうわけじゃ……ちょっと疲れただけです」