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その日の夕方のホームルームで、話していたそばから三者面談の日程のプリントが配られた。



「保護者の方にはアプリを通じて同じものをお送りしていますが、念のため皆さんの口からも確認をお願いしますね。日程変更の希望がある場合は……──」



プリントに目を落とすと、わたしの予定日は2週間後の木曜日の放課後、一枠目だった。



お母さんにも、アプリの通知は行ってるはず。

通知がきたところで、確認しないんだろうな……。


いや、でも、もしかしたら来てくれるかもしれない……。



本当は、日程が出たその日に、二者面談でお願いできないか先生に頼もうと思っていたけど、

わずかな希望を捨てきれずに、いったん保留にしておくことにした。


2週間後なら、しばらくは変更の融通もきくよね。



そう思いながら帰り支度をしていると、


「冬亜ちゃん」


とレオくんから声がかかる。