「いいよ。行ってきても。

でも、嫌なことあったらぜったい言ってね!

私がアイツのことボコボコにするから!」


「う、うん…

ありがとう!」



ちょっと過激だけど、葉凪の言葉も私のためを思ってくれているのがよく伝わってくる。



「私はついて行かないほうが良いでしょ?」


「できれば1人で行きたい、かな」


「じゃあ、いってらっしゃい。

ほんっっとに気をつけてね!」



よーし、いくぞ!

…ってあれ、朝倉くんって何組?


先輩だから、3年生なのは間違いない。


でも、クラスがわからない。



「…葉凪、朝倉くんのクラス知ってる?」


「えぇー、知らないよー」


「そっかぁー…、ありがと!」



ひとつずつクラスを覗いてみるしかないか…。


3年生の教室がある2階に向かう。



「あれぇー、なんか2年生いる」


「普通にかわいくね」