「はぁ?

アイツにお礼をしたい?

しなくていいよあんなやつ。

放っときなよ」



私の大親友、葉凪は朝倉くんにお礼をすることに反対らしいです…。



「でも、さ、

助けて貰ったのは事実だと思うんだ」


「そうだったとしても、柚菜はそれ以上に嫌なことをアイツにされてるでしょ!」



え?なんで葉凪がその事を知ってるの?



「あ、詳しいことは知らないよ?

でも、なんとなくこの前泣いてたのはアイツのせいかなーって思ってる」



葉凪は超能力者だ…。


すごすぎる。


私はほとんどなにも話してないのに、わかってくれている。



「うん。

まぁ、葉凪の言うとおりなんだけど…

でもやっぱ、お礼はちゃんとしたいんだ」


「柚菜…いい子すぎるんだよぉー!

そんなこと気にしなくていいじゃん!」



なんだかんだいいながらも、葉凪はわかってくれそう。