「そう。

柚菜が決めるなら、それでもいいと思うわよ。

あなたたち2人のことだから」



「うん…?」



お母さんは、ふふっと意味深に笑って部屋を出て行った。


なんだったんだろう。


あれ…?


もう関わるつもりはないって言ったけど、助けて貰ったんだから、お礼はちゃんとしないとだよね…?


なにをしたらいいんだろう…


お菓子をあげればいいかな?


でも、甘い物が嫌いだったら?


物をあげるにしても、朝倉くんの好みがわからない。


私は朝倉くんのことを何にも知らないからなぁ…


抑制剤の副作用で頭がふわふわする。


眠たいなぁ…


あと1週間は学校を休むのだ。


考える時間はたっぷりある。


だから、今は寝よう!


考えたってなかなか答えはでないんだから!