襲われるかもしれない。


かすかに残った理性が盛大に危険信号を発している。


それでも、Ωとしての私は目の前のαを求めている。



｢…おい、｣



あの人が、少しだけ顔を歪めながらこちらに寄ってきた。


欲しい。


欲しい。



｢こ、ない、でっ、｣


｢……楽にしてやろうか｣


｢っ、だ、め、｣



近づいてくる、あの人の整った顔。


ゆっくりと唇が重なる。


ビリビリッと

体に電気が走ったような気がした。



｢っ、ぅん｣



唇は優しく、

ついばむように触れている中、

あの人の手は私の太股をツーと撫でた。



｢ゃぁ、っ、｣



少しずつ、スカートで隠れる部分に入ってくる手。


今まで感じたことのないほどの

快楽に溺れていく。


今にもとろけてしまいそうで。


ダメだとわかっているのにとめられない。


もうすぐあの人の手が私の下着に触れそうになったとき、

私の視界はブラックアウトした。