とにかく、一人になれる場所を探さないと…


本当は保健室に行って、お母さんに迎えに来て欲しいけど保健室の先生は男の先生なのだ。


そうして見つけたのは、学校の1番端にあった空き教室。


誰も居なさそうだし、少し埃を被っているから誰も使わないのだろう。


教室に入ってすぐの壁際に古そうなソファーが置いてあった。


深く考えることなくソファーの上で丸くなった。


埃まみれの空き教室のなかで唯一、ソファーだけは綺麗に埃が払われていることに気づかずに。


ギュッと目をつむって、

上がってくる熱に必死で耐える。


普段抑制剤を飲んで過ごしているぶん、かなりキツい。


お母さんに連絡しようとスマホを探す。


でも、飛び出してきた教室に置いてきてしまったみたい。


このままだと一週間……は流石に誰かに見つけてもらえるとしても。数時間はこのまま過ごすことになりそうだ。