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「___彩?…緋彩!!」




「……っえ?」



「っもう!緋彩、聞いてるっ?」

茉織がグラグラ私の体を揺らしてくる。



そんな揺らされたら酔うんだけど……。

と思いながらも、おかげでやっと何をしていたかを徐々に思い出して、目に現実の光が飛んでくる。





目に映ったのは、もちろん茉織と六花。

2人は訝しげにこちらを見ていた。


あぁ…、そっか。私、茉織と六花と話してたんだっけ……。


思いにふけっていて、現実を忘れてしまっていた。






「ごめん、ごめん。聞いてたよ。」



……全然、聞いてないけどね。

私は笑って誤魔化した。


というか、つまんない話を続ける茉織も茉織だと私は思うけど。