なんで……?なんで……、私…、
おかしくなってるの……っ。







「……っ、……よ、呼ぶ必要あります?」



誤魔化すように視線をそらし、呟いた。



あのまま見ていたら吸い込まれて自分が自分じゃなくなってしまいそうだったから。





「はい、どーぞ。」

 
それでも、話は通じないようで顔をぐっと近づけてくる。

学校は目の前なのに……

というかこんなの誰かに見られたら…っ。







「ほら、呼ばないと誰か来ちゃうよ?」 



今度は挑発するようにニヤリと笑ってくる。





……わかっててやってるのか、完全に確信犯じゃん。

なら、呼んでやる。




挑発されて珍しく火がついてしまった私。









「………。……っ、朱俐先輩。」









できるだけ…意識しないようにさらっと告げる。