「…フッ……あはは。バレた?」
舌をペロッと出していたずらが成功したみたいに笑ってそんな事を言うから。
「バレないわけがありません。」
超冷たく即答してやった。
ほんっと、この人真っ黒だわ。悪魔のように真っ黒すぎる。
「あーあ、やっぱひーちゃんってかわいーよね。」
本当に丁度、イヤホンから流れる音楽の音量を上げようとした瞬間だった。
……え、カワイイ?聞き間違い……?
「は…っ?」
話が飛んだ上、あり得ない単語に思わず走っている電車で声を上げてしまう。
良かった……、誰もいない朝早い時間で。
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