「悪いけど、俺にストーカーする趣味ないからね?俺、大体この時間の電車に乗ってるだけだから。」




「は…っ?」




心を読まれたことにも、そして時間帯が同じことにも驚いた。


 


なんで、この人私の考えていることが分かるのだろうか?




さすがに上っ面の顔だけじゃ会話ができない、ホームに同じ制服の人がいないか確認してから、じろっと唯川朱俐を見上げた。






「まさか駅も乗る時間帯まで同じとは本当にあなた何者ですか?」




ストーカーじゃないとは言ったけど、ストーカーにしか思えない。





「ハハッ、ただの一般人ですー。ま、お互い他人に興味がなさすぎて気づかなかったんだろーね。」


自分自身に呆れたようにカラカラ笑った唯川朱俐。 






「……はぁ。まぁ、そうですね。」