「あれ?ひーちゃんじゃん。」
「…え?」
突然声がして思わずビクッと反応してしまう。
……なんか、嫌な予感する。
だってこの声めっちゃ聞いたことあるし、この呼び方……。
恐る恐る振り向くと、
そこにいたのは……もちろん、唯川朱俐。
会ったことのない、唯川朱俐に一発で遭遇してしまった……。
「おはよ、朝早いんだね。」
「……どうも。おはようございます、唯川先輩。」
一応、外なので表向きの顔で話す。
笑顔を浮かべながら内心、はっ?って思っている。
……なんで、この人。
まさか…、つけられた?
なんて思ってると次の瞬間、いたずらっぽく、でも少し不満げに衝撃的なことを口にした。