「クラスメイトに質問攻めに合って、解放されたら昼休み終わりました。これで納得できますか?」
「あー…、そういうことか。そこまで考えなかったわ。」
「さっきから嫌味ですか?いらつきますね。」
認める時点で自意識過剰すぎだ。
確かに、イケメンでモテるけれども。
はぁ……、この人と話してると疲れる。
「あーあ、ほんっとひーちゃん面白い。手放せなくなりそーだわ。」
はぁ……とため息を付いていると、ふと、自分自身に呆れたように髪をクシャと掻きあげた唯川朱俐。
「は……?」
いきなり話が飛んだ気がするし、私が唯川朱俐の所有物みたいな言い方された気がする。
その後電車に乗るまで、唯川朱俐はずっと私と話しながらも笑い続けていた。