「……電車通学で最寄りは河木都ですよ。」


「……。……は?嘘でしょ。」



………嘘でしょって何なんだ?

人の家の場所を何だと思っているのだろうか。





「河木都に住んでて悪いです?」

しらっと睨み上げる。

さすがにイラッときた。






「……あ、いや。ひーちゃんがどこに住んでようと興味なんてねーけど。ただ……。」



……ただ?


唯川朱俐は戸惑ったような言いにくいような顔をした。



何だろう?って思った瞬間、こう言った。







「俺もなんだけど。」