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「そーいえばさ、ひーちゃんって最寄りどこなん?っていうか電車通学?」
外へ出ると唯川朱俐は真っ先に聞いてくる。
もう外は薄暗くなっていた。
……まぁ、これじゃ誰だか人を判別できないからこの人と帰っても命の危機は迫ってこないか、なんてね。
というか、ふつーに先輩のこと無視してたわ。
「……さぁ、わかりません。」
無視したのはゴメンだけど、誰があんたに最寄り駅教えるもんか。
と曖昧な答えをしたせいかぶっ飛んだ答えが返ってきた。
「…じゃー家までストーカーしてやろうか?」
「……っ、先輩って相当悪いですね。」
バサッとツッコんでやると、ふはっと吹き出して大笑いした。
……何がそんな面白いんだか。でも、ほんっと策士すぎてずるい。
「で?どこなん?」
全く気にした風もなく、再度尋ねてくる。
……こりゃ、答えなきゃか。
何されるかわかったもんじゃない。