♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡✧♡


キーンコーンカーンコーン





「下校時刻です。校内に残っている生徒は速やかに下校してください。」



下校を告げるチャイムと機械の平淡すぎる声にビクッと現実へ呼び戻される。





……あれから、2時間半くらい。




私たちはずっと集中して勉強をしていた。
もちろん、唯川朱俐も。




超失礼な偏見だけど、いつも囲まれて笑ってキラキラしてそれを生きがいしてるように見える彼にしては珍しく、静かにずっと机に向かっていた。


ちゃんとシャーペンで書く音も聞こえてきたし。