「っていうか、こんなために私を呼び出したんですか?それとも、この情報聞き出して私を脅します?」
まぁ、先輩が噂を流せば、一発で私の高校生活は終わるけど。
「いやー?脅すなんてめんどいことに興味はないよ?」
「じゃあ…、何でですか?」
思わぬ言葉にキョトンとしてしまう。
てっきり、弱みを握ったから脅すか、普通にバラされるのかと思ったけど………。
「俺、キミのこと気に入った。これからよろしくね……ひーちゃん?」
と言って、みんなの前で振りまく表向きの笑顔とは違う、真っ黒い笑顔をうかべた。
「……は?」
話の脈絡がないから、真面目に理解できない。
なん、だ……?
よろしく…?ひーちゃん……?
私が混乱している間に、屋上の鉄のドアを開けて去っていった。