「茉織が眠いのはいつもだと思うけど?」
私の隣に椅子を持ってきて座った六花がずさっとツッコんだ。
……ふつーにそれは、同感だわ。
「全く六花はうるさいなぁ…。」
心底不愉快そうな顔するくらいなら最初っから言わなければいいのに。
「はいはい。で、ほんとに緋彩はだいじなの?」
騒ぐ犬みたいな茉織を冷たく一蹴して、私を心配してくる。
かけてきたその声とこちらを見る瞳からは本当に心配の色が伺えてドキッとする。
……たまに、六花にも見抜かれそうで怖くなる。
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