「ふぁ〜っ…。」




衝撃的なことが起こった次の日。

なんとか午前の授業はちゃんと聞いていたが、寝不足でずっと頭がぼやぼやしていた。


だからか、昼休みになった途端気が抜けてあくびがこぼれてしまった。






「あれ、緋彩があくび?珍しいね。最近暖かくなってきたから眠くなるよねぇ〜。まぁ、もう夏になるけど。」



窓のへりに腰を掛けて、昼ご飯のドーナツを口にする茉織が呑気に笑いかけてくる。




昼ご飯にドーナツって……、色んな意味であり?