俺はしばらく考え込んだあと、再び女バスの方へ目を向けた。 丁度、試合が終わったあとらしく篠宮さんは片付けをしようとしていた。 「……ん?あいつ…、」 ……偽ってる…? 俺はふと、かすかな違和感を覚えた。 バスケ部の誰かと話している彼女の姿は自然なようで、作られている……気がする。 別に不自然なところはないけれど、感覚的におかしいと感じる。 でも……ってことは、 あの優等生顔作ってるってことか。