「あ、あぁ。なんだ、篠宮緋彩のこと?」
と蘭絆はなんともないようにさらっと言った。
どうやら前から知っていたようだ。
「しのみや…ひいろ…?」
聞き慣れない名前を聞き取ってそのまま、カラカラの口で呟く。
「ほんっと、お前ってあんな甘くて優しい王子様〜ってアイドルみたいな扱い受けてんのに他人に興味ないよなぁ。」
蘭絆には、心底呆れた顔をされた。
しのみやひいろってそんな有名人なのか?俺の熱狂的なファンとか?
いや、なわけねーか。俺はあの子知らないわけだし。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…