「で、やっときた幽霊部員さんは何してんの?」


と蘭絆は呆れたような声色をしている。




……俺は、蘭絆に呆れられるような事をしているのだろうか。


そんなことした覚えはないけど。


まぁ、それは置いといて。





「いや、あの子誰かなーと思って。」




残念ながら人気者でも他人に興味がなく、その上人の名前を覚えられない俺はあの子を知らない。


だけど、人付き合いの良い蘭絆ならわかるかもしれない。


俺はそう考え問いかけた。





「あの子って?」


俺はキョトンとする蘭絆にわかるように指を指した。


「あの子だよ。あの……、女バスの…茶髪のポニテしてる妙に目立つ子。」