彼女、………大人っぽいけど、少し横顔が幼く見えるから高1だろうか……?
いや、身長高いし、高2か……?
多分同学年の高3はありえないだろうから……。
「おい、朱俐。なにやってんの?」
なんて悶々と考えていると、俺の名前を呼ぶ声がした。
「…あぁ、蘭絆。」
ちらっと後ろを振り返ると、見慣れた男子がいた。
彼の名前は永瀬蘭絆(ながせらき)。
いつも一緒に行動している俺の友だちで、こいつも俺と同じバスケ部。
ま、こいつは、俺とは違ってバスケ部のエース的存在で、もうすぐある最後の試合のために毎日猛練習しているけど。