呆然とする茉織と六花、その後ろに多くのクラスメイトがいた。
……。
と思考停止して1秒。
やっば……っ!!やばいやばい…。
「あ、いや……これは…別に。」
どうしよう……、なんて誤魔化そうか。
いつもは回る頭も動揺しすぎて、何も役立たなくなっている。
パニックに陥ったとき人間が突拍子のない行動を取るのは、何も考えられなくなるからだろう…ってこれもどーでもいいじゃん…!!
冗談抜きでパニックに陥っていると、あー…と魅音が話し始めた。
「あー…、緋彩と俺は幼馴染。」
「……っ!!」
その瞬間、バッと魅音の方を振り向いた。
何、本当のこと言ってんの……!?
「「「「「……。」」」」」
みんなの目が座って、感情が一回全て消えた。
あ…………、これ終わるやつだ。
色んな意味で。
私は悟って耳をふさいだ。
「「きゃーー!!」」
「まじでっ?!」
「ってことは感動的な再会?!」
予想通りけたたましい悲鳴が教室に響く。
ここはライブ会場か。
というか、こんな騒がれて何が感動的な再会だよ。
それよりも、まじ魅音やってる…。犯罪レベルのやらかし案件じゃん。
この場で罵りたくなるほど最悪なことをしてくれた。