飛びついてきた茉織は、荷物を置くと私にいろいろな話を始めたのだ。
それも勢いよく。
六花は部活の朝練が終わったあと、私たちの中に混ざってきて、一緒に茉織の話を聞いていた。
私と違って所々でツッコミも入れていた。
こういう人を聞き上手って言うのだろう。
ちなみに内容は自分の彼氏のこと、思い出話、あとは皆が大好きな噂話。
反応できないくらいほんっと、私にとってどーでもよかったのだ。
なんて思ってると、救いのようにチャイムが鳴った。
「あー…、じゃあね緋彩。」
「うん。」
茉織は最後まで話せなかったからか残念そうにしていた。
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「じゃ、SHR始めるぞー。」
野太い担任の声が響いた。