「まだ胸痛いだろ」














薬で緩和させてないから














まだ痛いはずだし息も苦しいはず














凛「家に帰りたい」














「今日は泊まろ?」














凛「いやっ!」














「嫌じゃなくて」














凛「いやっ!」














そう言って部屋から出ようとする














けどその腕を樹に掴まれる














凛「いやっ!離して!」














樹「大丈夫だから、落ち着こう?」














足に力が入らないのか床に座り込む凛














「体冷えちゃうだろ」














そう言って凛の顔を覗き込む














「...すごい汗かいてる」














凛「帰りたい」














「顔色も悪い」














凛「大丈夫」














「凛、胸痛いんだろ?














俺たち最初から気づいてる














胸を抑えてないけど分かってる」














凛「違う」














「違わないだろ」














そう言って凛を抱えてベッドに下ろす














コンコン














「先輩、」














蓮「Nsステーションまで聞こえてるぞ(笑)」














「すいません、」














蓮「どうせお嬢がいやいや言ってるんだろ」














「その通りです(笑)」














蓮「久しぶりだな、お嬢」














凛「...」














「こら、返事しなさい」














いいんだと俺をとめる手














蓮「何をそんなに怖がっている?」














凛「...」














蓮「まだ怖いか」














凛「...こわっ、い、」














そう言って涙を流す凛














蓮「そうだな」














凛「家に帰りたいの、」














蓮「その状態で帰るのか














さらに悪化することは分かっているだろ」