「凛さ、」














凛「嫌だった...?」














「嫌な訳ないだろ」














大切にしてる凛にキスされるのは














すごく嬉しいよ、嬉しいけどさ














「だけど、いきなりするのはやめて














心臓に悪いって、な?」














凛「ん、」














「言いそびれたけど、














俺も凛のこと大好きだからな」














凛「...凛のこと愛してる?」














「もちろん、愛してるよ」














凛「...嫌いにならない?」














大抵、こういう質問する時は














何かしちゃった事が多いんだけど














「ならない」














凛「...」














「なんかあった?」














いつもこういう時、何かあったかって














聞くか聞かないで待つか迷う














だけど、今回は後押しが必要そうに見えた














凛「...やっぱいい」














何かあったかって聞くと














凛は大抵こう答えるから(笑)














「言ってみ」














凛「...」














「怒ったりしないから大丈夫」














凛「...腕診てくれない?」














「いいよ、どっちの腕?」














服着てるから分からないけど














特に変わった感じはない














凛「ひだり、」














今、思いつく可能性は1つしか無いけど














「うん、分かった」














凛の体が少し震えてるのが分かる














「少し捲るね、」














服を捲るとたくさんの切り傷が














「かなり深いな、」














触診をして傷の状態を確認する














血は止まってるか














「消毒はした?」














怖がらせないように














なるべく優しい声で質問する