陸「凛ちゃ...」














凛「嘘だもん」














陸「嘘?」














あ~、そういうことね














凛「使うもん」














薬は使わない、診るだけって約束が














信じられない様子の凛














散々説明したろ(笑)














説明されても怖いものは怖い














信じるのは別問題














陸「薬は使わないよ」














凛「嘘!」














陸「不安にさせるかなと思って














今日は持ってきてないんだ」














そこら辺は抜かりない陸














凛「嘘」














いくら使わないと言われても














凛は簡単に信じない














それが初対面の人だったら尚更だ














陸「京はなんて言ってた?」














凛「診るだけって」














陸「うん、俺もそう聞いてる」














凛「薬ない?」














陸「うん、薬は持ってきてない」














凛「...」














陸「今日持ってきてるのは














この小さいバックだけだよ」














そういって陸はバックの中を見せる














陸「今日は診るだけ」














凛「...ん」














渋々だけど、頷いてくれてよかった














「凛、おいで」














抱きついてきた凛をお姫様抱っこして














ソファーまで運ぶ














「よいしょっと、」














凛「いてね、」














「大丈夫、手握ってそばにいる」














凛「うん」














横にはならずに座ったままで













診察をお願いした。














陸「お口の中見るからね〜」















凛はすでに涙をためている














「泣くな、大丈夫だから」














陸「大きく口開けられるかな?」














凛「あ~、」