「ごちそうさまでした」


見事に完食してくれた春稀に私は1つ疑問に
思ったことを聞く


「春稀って今、高校どこに行ってるの?」

「あー………答えなきゃだめ?」


言いにくそうにしながらそう呟いた


「言いたくないなら言わなくても大丈夫だよ
 あっ、もうこんな時間だ
 私もう家でなきゃだけど、春稀どうする?」

「身支度終わってるから一緒に出る」


私と春樹は最寄りの駅まで一緒に歩いた


「凛風、さっきの質問だけどさ………」


春稀は神妙な面持ちでゆっくりと口を開いた


「凛風の学校の隣の高校………」


春稀はなんで恐る恐る言うんだろう?
いちいち聞くのもしつこい気がするし………


「不良高校に通ってるって言ったら………嫌われそう
 って思って………凛風は真面目に学校に行ってるのに」

「そんなことでそんなふうにはならないよ
 それじゃ、私先行くね」


その言葉に春稀が顔を赤くしてたなんて思いもせず
私は学校に向かった