「すいません………ありがとうございます」

「あとさ…………その敬語なしにして
 避けられてるみたいで………ってどの口がって
 思うかもしれないけど」

「こんな風に再会するなんて思わなかったし
 会ったら会ったでどう接してたか分かんなくて
 いろんなことに理由があるんだろうなってのも
 なんとなく分かってる
 でも………………」


熱があるからか、気持ちが情緒不安定だ

自分で言いたいこともあまり良く分かってない


「ほんとに泣かせるほど追い詰めてごめん
 でも、これだけは言わせてほしい
 俺が凛風を避けたのも、姿を消したのも
 凛風を嫌いになったからじゃない
 凛風の前から姿を消してから、ずっと後悔してた
 だから、あの日再会できた日も
 凄く嬉しかったんだ」


春稀の本当の気持ちが分かって
私の心には少し明るい日が灯った気がした


「出来ればでいい………凛風が一緒にいたい
 って言ってくれるなら、また会いたい
 今日は凛風のそばにいるからゆっくり寝て」


その言葉に暗示かけられたように、私は朝まで
ぐっすりと眠った